5月15日(金)、16(土)「出版記念セレモニー」全国各地からのご参加に感謝です!

5月15日(金)、16(土)に都城市社会福祉協議会40年の歴史をまとめた書籍『自治公民館と社会福祉協議会とが綾なす地域福祉実践』の「出版記念セレモニー」が開催されました。全国各地から150名を超える方が参加してくださいました。誠にありがとうございました。




幕開けは暗闇の静寂に石井秀弦様(津軽三味線石井流家元)の力強い津軽三味線が響き渡ります。圧巻のパフォーマンスで、おもてなしの心を三味線の音色で繊細に表現してくださいました。会場の雰囲気は熱を帯びて、一気に期待が高まります。


はじめに都城市社会福祉協議会の島津久友会長による主催者挨拶がありました。都城市には古くから住民が手を取り合って地域課題を解決してきた歴史があり、自治公民館と社協が車の両輪となって進めてきた地域福祉の実践が書籍として形になった喜びと、関係者への感謝が述べられました。
都城市 副市長の吉永利広様より来賓挨拶を賜りました。本書は都城市の福祉の歩みと方向性を分析した素晴らしい記録であり、多様な主体による重層的な支援体制の仕組みが次世代に継承されていくことへの期待が語られました。


続いて、都城市社協の大田勝信事務局長による「オリエンテーション」でこれまでの“都城流”地域福祉を振り返ります。“都城流”地域福祉の強みとして、「学ぶ姿勢(手作りの研修)」「多様なつながり(他県社協や研究者等との関係)」「楽しむこと」「魅力的な職員」「行政との協働」「住民主体の活動」が紹介されました。


編著者のお一人である桃山学院大学社会学部准教授の南友二郎氏が、人口減少や少子高齢化が加速し、地域ごとの格差が広がる中で、個別支援と地域支援を基盤とした重層的・包括的な支援体制(4層構造)を作り上げていく必要性が解説されました。



プログラム本編のトップバッター「放談」では「なぜ、地域福祉は楽しいのか! 実践家による語らい」と題して、楽しげな女子トークが始まりました。進行役に清水潤子氏(武蔵野大学)、登壇者に古市こずえ氏(東海村社協)、小松美佳氏(佐賀県社協)、内田文子(都城市社協)がそれぞれの地域福祉への想いを語ってくださいました。
楽しさとやりがい:
普段出会わない多様な価値観を持つ人々を「つなぐ(コーディネーションする)」ことで生まれる化学反応や、住民が納得して笑顔になる姿を見ることが、地域福祉の楽しさや原動力であると共有されました。
現場での実践エピソード: 生活困窮者の回復と地域での居場所づくり(東海村)、災害支援を通じたNPOやCSO(市民社会組織)等の異分野との連携の重要性(佐賀県)、映画の上映会をきっかけとした障がい当事者と地域住民の交流やまちづくり(都城市) など、具体的な実践例が語られました。



続いて雰囲気はガラッと変わって「対談」へと移っていきます。「社協のひとづくり秘話(人事交流)」と題して、永田祐氏(同志社大学)を進行役にお迎えして、3人の登壇者による熱いトークが始まりました。森脇俊二氏(氷見市社協)、平井庸元氏(全国社会福祉協議会)、櫻田賢治(都城市社協)。
市町村社協間の人事交流の意義: 氷見市社協と都城市社協間で実施されている人事交流について、遠く離れた別の地域で学ぶことで、自分たちの実践の再確認や新たな視点の獲得、同世代とのネットワーク構築に繋がっていることが報告されました。
全国組織との交流と有事の連携: 全社協からの職員受け入れエピソードでは、都城社協の「とりあえずやってみよう」という挑戦的な組織文化が評価されました。また、日頃の交流関係があったことで、能登半島地震の際には都城市社協から氷見市社協へ、現地の職員と一体となったスムーズな災害派遣支援が実現したことも語られました。

そして、いよいよ上野谷加代子氏(同志社大学名誉教授)の進行による貴重な「鼎談」(題:「地域福祉×まちづくり×住民自治 地域共生社会を語る」)が始まります。大橋謙策氏(日本社会事業大学 名誉教授)と島津久友(都城市社協会長)が登壇して、都城の地域福祉について語り尽くしていただきました。



実践の記録化と生活者の視点: 大橋氏より、素晴らしい実践は外部から評価されるよう「記録化(客観化)」することが重要であると指摘されました。また、福祉においては単なるサービス提供ではなく、孤立を防ぐ「社会関係的自立」や、表現する喜びを持つ「精神的・文化的自立」など、生活者の視点を持ったケアと支援が必要不可欠であると熱く語られました。
地域福祉の原点: 地域福祉の基盤は、中学校区ごとの「地区社協(自治公民館)」と、多様な人が触れ合う「福祉教育」にあり、住民自身が課題を発見し解決していく仕組み(条例化や市民福祉委員会など)を作ることが今後の課題であると提起されました。

閉会の挨拶として杉元智子(都城市社協 常務理事)より、今回の出版は過去の振り返りではなく、次のステップへ踏み出すためのものであるとの決意が述べられました。

1日目の出版記念セレモニーは盛会のうちに終了しました。2日目の分科会の様子は次号に掲載します。

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