【福祉のカタチ】とある高校生が見据える未来④
提供に至った経緯

前回の投稿はこちら【福祉のカタチ】とある高校生が見据える未来① | Web版「ごーごー★ちいき」
【福祉のカタチ】とある高校生が見据える未来② | Web版「ごーごー★ちいき」
【福祉のカタチ】とある高校生が見据える未来③ | Web版「ごーごー★ちいき」
育てたニワトリを乙房こども園の「食育」のレクリエーションに提供した北郷さん。
提供にあたり、葛藤はなかったのか尋ねると「メスが他のニワトリをいじめたり、オスが朝から鳴いたりして近所迷惑になりそうだったので、今回の2羽に関しては、あまり葛藤しませんでした」と飼育するにあたっての苦労を交えて語りました。
「もしニワトリの集団の中で、問題行動がなければ提供するにあたって葛藤していたと思います」
“育てる” ことと “食べる” こと
7月に実施された食育について、北郷さんに質問しました。

もし食育のレクリエーションに参加された場合、育てたニワトリを食べることは出来ますか?

出来ると思います。育てている時も、食べる時も感謝の気持ちを込めて向き合いたいと考えています。

地域の活動に繋がった今、感じることはありますか?

興味や関心のあることに対して、考えるのも大切ですが、実際に動いてみるのが変化をもたらすきっかけになります。何かに行き詰った時は一度、行動することが大切だと感じました。
大切なのは「行動すること」
乙房こども園での出来事をお伝えすると、北郷さんは「全員にアニマルウェルフェアを理解してほしいとまでは考えていません」と述べました。
「100人に対して自分の思いを伝えたら、納得や共感をしてくれるのは3人程度と言われています。残りの97人は無関心か否定的な考え方を持っているそうです。でも『知らないから否定する』のではなく、事実を知った上で『自分はこう思う』と意見を皆さんに持っていてほしいです。そして、自分と違う考えの人と情報を共有して話し合う。そういうやり取りが、より良いものを生み出すと考えています」
自分とは違う意見を否定するのではなく「そういう考え方もある」と受け入れて、対話を楽しむ。
この姿勢が北郷さんの心境に変化をもたらしました。
人と人の “仲介者”
北郷さんの活動は個人で完結しているわけではありません。
知的好奇心に従って人と接点を持ち、そこからまた次の縁へと繋がっています。
普段から多くの方と関わっている北郷さんに、アニマルウェルフェアを通じて起こった自身の心境の変化についてお聞きすると「動物も人も分け隔てなく接したいと思うようになった」と語りました。

「まだアニマルウェルフェアという考え方はあまり浸透していません。ただ理解してほしいと強要するつもりはありません。アニマルウェルフェアという理念に対して、人と人とがお互いの考え方を尊重できるように『仲介者』としての役回りを担っていきたいです。」
命の重さと感謝する心を知った上で、自分とは異なる意見を想像して尊重する姿勢。
北郷さんがニワトリを通じて得た「違いを認め合う姿勢」は地域福祉においても大切な姿勢と言えます。

コメント