【沖水】まるごと誰でも受け入れる!地域食堂まる
地域食堂設立のきっかけ
「2022年の4月に障がい児の通所事業所としてぽぽわを立ち上げ、自分たちの施設がどのような場所で、どのような子が利用しているかを地域の住民に知ってほしい。また、地域とのコミュニティ・関わりづくりを行っていきたい」という思いから事業所設立の3か月後に地域食堂を立ち上げたと代表の松山竜也さんは話されました。 先着順・予約制を取っていますが、太郎坊町に住む方への案内のみで毎回満員近くの方が来ているそうです。
「子どもたちにも来てもらって多世代交流の場にしたい」と話すのは、竜也さんの奥さんの真由子さん。小学生が多く来た時は、配膳のお手伝いなどをしてもらい、高齢者の方と話す良いきっかけになっているとのことです。
何でもまる!地域食堂の名前の由来
地域食堂の名前は「ぽぽわ」ではなく「まる」だそうです。名前の由来は「何でも〇、全部〇、みんなで丸く、OK」などの意味が込められているそうです。
「子ども食堂は貧困というイメージをもつ方が多かったですが、そうではなくて、高齢者から小さい子どもまでみんなまるです」と真由子さんは語りました。
民生委員の協力
「太郎坊町に地域食堂ができたと太郎坊町担当の永山民生委員から話を聞きました。詳しく話を聞くと、前民生委員会長の娘さんが設立者だと聞いて親近感が湧いていました。何かできないかと思っていたら、真由子さんの方から声をかけてもらえました!」と元気いっぱいに話すのは現在沖水地区民生委員児童委員協議会の会長を務める小田裕子さん。まさに渡りに船だったようです。
「民生委員さんたちの手伝いがないとできません!本当にいつもテキパキと動いてもらって、任せています(笑)」と続けて真由子さんは言います。地域食堂の紹介や、当日の盛り付けなどは民生委員の役割です。民生委員が地域食堂に関わることで、異変に気づいたり、日々の訪問活動につながったりすることもあるようです。 沖水地区民生委員の活動のひとつである「子育てハッピーサロンおきみず」には、ぽぽわに通う子どもたちが来てくれることもあるそうです。助け合いの良い循環が生まれていることがわかりました。
地域食堂をやっていてよかった事
「太郎坊町は私の地元ではないですが、地域食堂をやっていることで、地域で声をかけてもらえるようになりました。逆に地元よりも知り合いが増えたような気がします」と竜也さんは語ります。
「日中ぽぽわに来ている子どもが散歩に行く際、地域の人とつながりができているので安心してでかけられるようになったので、子どもたちにとっても良かったと思う」と真由子さんは続けます。
「太郎坊町は担当の地区ではないですが、今まで関われてこなかった高齢者の特技を聞けたり、担当地区を越えたつながりができるのは良いことだと思います」と小田さんは言います。
太郎坊町担当の永山松子民生委員は「最初は高齢者の自宅を一軒一軒回って地域食堂につないでいました!今では私を介することなく、直接参加の申し込みをしてくれるようになりました」と当時の様子を振り返ります。
コロナ禍に始まった地域食堂の活動。アルコール消毒などに気を使って活動を継続してきました。中止になったのは3年間でわずか1回のみ。子ども食堂が配食などに変えている所も多いなか、食事をとおして会って話す場所を提供し続けることにこだわってきました。
今後の展望
「規模を大きくしたいなどそういうことではなく、今ある地域食堂の活動を末永く続けていく事が願いです」竜也さんは答えます。「家庭に恵まれない子どももたくさんいるので、そういった家庭に声をかけていきたい。子どもは食べることで心が満たされる。食べる事のすばらしさを感じてほしい」と真由子さんは語ります。一度行ったら居心地の良さに虜になってしまう地域食堂「まる」。行ってみてはいかがでしょうか。
地域食堂まるは毎月2土曜日に児童発達支援&放課後等デイサービスぽぽわ(10:00~13:00)にて開催しています。予約状況の確認はお電話(0986-77-6024)か、沖水地区にお住まいの方は、担当地区の民生委員にお問い合わせください。
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