石川県珠洲市「災害ボランティアセンター」派遣レポート①
1.被害の状況
令和5年1月1日に地震が発生してから5か月余りして珠洲市に入りました。状況としては、想像していた以上に市全体が被害を受けているという印象をもちました。ライフラインの復旧についても報道との大きなギャップを感じました。水道は1割〜2割程度の復旧であり、電気も完全に復旧したとは言い難い状況でした。また寒暖の差がある地域でもあり、震災前の状況にはほど遠い感じがしました。
2.実際にはどのような支援を行ったのか
珠洲市災害ボラセンでは現地調査班を担当しました。1日6件~8件、依頼のあった現地(家)に出向いて、依頼内容を確認し、ボランティア派遣可能有無の判断や、後日ボランティア活動を行うにあたって日程の確認等を行いました。通行止めの道路も多く、細道を片道1時間かけて行くこともありました。その後、聞き取りした情報や写真をデータに入力し、ボランティアの配置、資材の調整等を行い、マッチング班につなぐまでの作業を行いました。
3.被災地支援をとおして感じたこと
被災しているなかでありながら、現地の方から私たちに「気の毒な」とよく言われました。現地の方言で「迷惑をかけて申し訳ない」という感謝の意味だそうです。現地での不便さも多々ありましたが、今回の支援活動中に珠洲市の風土、人柄にふれるにつれ、少しでも役に立ち、一日でも早い復興という気持ちがこみ上げてきました。
4.この経験をどう活かしたいか
今回の活動を通じて、「備えあれば憂いなし」の大切さを痛感しました。万が一に備えて、あらゆる場面を想定しながら日ごろから準備をしておけば、いざという時にも速やかに対応できる。珠洲市社協は昨年の地震の際も災害ボラセンを立ち上げている経験を活かして、「デジタル(パソコン)」と「アナログ(人)」を上手く駆使しながら非常にスムーズな運営をされている印象を受けました。
5.都城市民へのメッセージ
震災後の報道が最近は少なくなりましたが、現地ではまだまだ大変な思いをしている方がたがたくさんおられます。これからも、能登半島震災を風化させることなく、継続的な支援が必要だと感じましたので、引き続き自分にできる支援や応援が現地の皆さんの励みになると思います。
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